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2026.03.25 SPECIAL TALK 松居大悟 × 玉置玲央 × 前田敦子【VOL.02】

松居大悟 × 玉置玲央 × 前田敦子|今、舞台『ポルノ』を立ち上げる、想いの在り処 松居大悟 × 玉置玲央 × 前田敦子|今、舞台『ポルノ』を立ち上げる、想いの在り処

2002年に阿佐ヶ谷スパイダースが上演した衝撃作『ポルノ』。その中で強烈な印象を放つ国旗耕二と美和子のカップル。このカップルを演じる玉置と前田、そして玉置と上演プランを温めてきた松居が、今、この作品を立ち上げることへの思いを語り合う。

第2回 信頼を結んで、タブーを超える

 

前田 今日の本読みで、この戯曲の登場人物たちはとても狭い世界で生きているというか、自分とは違う「誰か」を知らないのだなと思いました。とくに美和子はそうだと思うし、その分、すごくピュアなんだろうなと感じました。よく「普通とは?」と言いますけど、美和子もただ変なわけではないんですよね。

玉置 (長塚)圭史さんは監禁が好きなのよ(笑)。自分にとっていちばん大切な存在を、ピュアなまま閉じ込めておきたいという願望があるんだと思う。『イヌの日』にもそういうところはあったけど、まあツアーも含め、舞台上で不謹慎とされる言葉を大声で言えるのは楽しみですよ。もちろん舞台はフィクションだから、そこは混同したくないし、ご覧になる方にも混同されたくないですけど。ただ、演じる側が「この台詞を言っても大丈夫かな?」と不安がると芝居が弱くなって、成立しなくなる。そこは戯曲を信じて、楽しみ抜いてやらないと、中途半端になると思っています。

松居 そもそも登場人物たちは、不適切なことが言いたくて言っているわけじゃないしね。それぞれに正義があって、それが歪んだ結果、そういう言葉になっているだけだから悪意はなくて。その歪んでいく姿を追求していきたいし、ご覧になる方にも、彼らと同じところに立つ瞬間が生まれるようにしたいです。

前田 世の中の「普通」が、個人にとっての「普通」ではないこともありますよね。今こうやってみんな、普通にしゃべっていますけど、家で好きな人といるときだけは、様子がおかしくなる人もいるだろうし。それは別に変なことではなくて。

玉置 確かにね。あっちゃんとは、以前にドラマと舞台でご一緒していて、今回が3回目。あっちゃんが美和子やることになって、俄然、楽しみが増えました。

前田 私もです。玲央くんはいい人だけど、すごく変な人だから(笑)。

玉置 前の現場で、僕が足を痛めたふりをしていたら、本気で心配してくれて。

前田 心配するに決まってるじゃないですか!

玉置 ふりだとわかって、めっちゃ怒られました(笑)。

松居 (笑)。僕は玲央と前にも演劇をやっているし、前田さんとも映画でご一緒していて。どんな人柄かはわかっていたけど、ふたりの相性がどうかは気になっていたから、こうして俳優としてお互いを信用しているのがわかるとうれしいし、心強い。

玉置 今回の企画には大悟と僕と、プロデューサーの時田さんというゴーチ・ブラザーズの同期3人で立ち上げているところがあるじゃない。だから僕もキャスティングに意見を言う機会があったし、あっちゃんが参加してくれることになってうれしかったですね。

松居 すぐに前向きな返事をくれたから、それもすごくうれしかった。

前田 松居さんと玲央くんでこの戯曲をやると聞いたら、絶対にやりたいじゃない。私は圭史さんの作・演出の『夜の女たち』(22年)に参加したことがありますけど、『ポルノ』を読むと、当時は今と違う圭史さんだったんだろうなと思います。

松居 うん、今の圭史さんとはまた違うよね。

前田 だから圭史さん自身、「そこを見られるの?」みたいな感覚になるのでは、と想像していて。今の圭史さんだったら絶対に書かないだろうから。昔の作品を掘り起こされる勇気がすごいなって思います。私だったら「嫌だ」と言うと思う(笑)。

松居 圭史さんからは「松居くんは僕の昔の作品が好きだね」と言っていただいて……。

玉置 で、ためらうわけではないけど一度、劇団に持ち帰ることになったんだよね。

松居 そう、「自分はいいけど一度、阿佐スパに確認するね」ということで。その結果、「阿佐スパとしても大事にしている初期作品だけど、松居くんがやりたいと言ってくれるなら」とご連絡をいただきました。ただ『イヌの日』のときもそうだけど、作品についてなにか深くは教えてくれなかったですけどね。でも、それはあえてそうしているんだろうなと思います。

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